2000年 ・秋号(No.13) 2000.9.30発行

信玄棒道・国越えウォーク

 「棒道」は武田信玄が、諏訪さらには信濃へ攻め入る時に使った軍用道路であることはご存知だと思いますが、今回はその昔の面影を残している山梨県から長野県側までの紅葉の「棒道」を『国越え』するコースを紹介します。
まずスタートは山梨県長坂町の小荒間番所跡(小海線甲斐小泉駅より徒歩10分位)です。歩き出してすぐ左手に西国二十五番の十一面観音立像があり、ゆるい上り坂を少し行き二十七番の如意輪観音のところを左。ここから棒道橋を越えてさらに登ると西国三十三番の十一面観音がある。その先を右に曲がって砂利道を行くと女取湧水ですが、そのまま直進して棒道を進むと車止めがあってこれから先いよいよ紅葉の棒道に突入。右手に坂東一番の十一面観音がある。さらに進むと水路をまたぐ小さな板の橋があり周囲はカラ松が多くなる。ここから十一番の聖観音までは道幅が広くなり両側の紅葉したカラ松越しに秋の陽が石像の影を伸ばす。風が吹くとカラ松の葉がサラサラと降ってくる。まさに信玄の棒道と言うにふさわしい雰囲気がただよう区間である。やがて道は狭くなり観音平への登り口と交差する火の見櫓に到着。
ここで充分に休憩して、八ヶ岳公園道路の下をくぐり、再び両側がカラ松の続く広い道にでる。やがて山梨県と長野県の国境である甲六川を越えて長野県富士見町へ。まさに『国越えウオーク』の瞬間である。ここまで出発して約2時間位。ここからしばらくは鉢巻道路に平行して歩く。「川崎八ヶ岳少年自然の家」の看板がある所で道を横断し、別荘地内の道を15分位登ると池と東屋と芝生の広場に出る。ここはトイレと水道があるので昼食の場所として使わせてもらう。しかしここは少年自然の家の施設なのでゴミの持ち帰りはもとよりトイレも汚さないよう使うように心がけたい。ここは編笠山が良く見え周囲にはナナカマドなども多く秋の真っ青な空とのコントラストがとても素晴らしい。
さて、お弁当を食べ、たっぷり休んで元気いっぱいになった所で帰路に。鉢巻道路まで戻って横断したら林の中に入って行く。ここからは下り道が続く。紅葉した雑木林の中を歩いていると時々奥の方でガサガサという音がすることがある。見上げると幹をスルスルと登って行くリスが見える。運が良ければの話ですが。さて、この道を下りきると左側に正一位王崎神社の鳥居があり、急な石段を登ると社がある。
茜窯の焼き物ここから5~6分で景色が開け、正面に大きく南アルプスが見える。道から少し下ると今回の到着地点である陶芸の「茜窯」がある。ここで迎えの車を待つ間、作品をみせて頂くのも楽しい。敷地にはヤマボウシが多くあって9月~10月頃はその実が熟れて甘酸っぱく美味。昼食をした所からここまで約1時間。ここから先はスパティオ小淵沢まで車で10分。(歩けば50分位かかる。)ここの「延命の湯」でひと汗流せば足の疲れもとれ今日見てきた観音像やツタウルシの紅葉が鮮やかに胸に刻まれることでしょう。

ウォークイベントに参加して

カット7月2日の日曜日、小淵沢ペンションのオーナーの方とそのお客さん、総勢20名は観音平から三味線滝までのコースを山歩きしました。
その日は梅雨の季節というのに驚く程の快晴に恵まれました。三味線滝に向かう山道は柔らかく、リーダーの方は皆のことを考えて、ゆっくりとした歩調で進んでくだったので「これは、ニッコーキスゲ」「あっ、オダマキ」などと、山の草花達にもゆっくりと挨拶を交わしながら行くことが出来ました。元、女学生らしき人達のコーラスも山々
にこだまし、小鳥のさえずりもどこからか聞こえ、その歌声に伴奏をつけているようでした。1時間程歩いた後に、三味線滝に到着。三味線滝の冷たい水を堪能しながら、昼食タイム。自然の中でのお弁当の味は格別でした。
ほんの3時間ばかりの短い山歩きでしたが、お互いの名前も知らないままに、草花を通じて話がはずみ、到着場所への車のお迎えは、まるで家族のお迎えのような気がしました。楽しい出会いのひとときをどうもありがとう。(永田真弓様からのお便り) 

窯めぐり

弘道窯
併設ギャラリー八ヶ岳南麓、長坂町に住む森山淳さんと津村郁美さんは「食事が美味しく食べられる器」を目指して日々やきもの作りに励んでおられます。
小淵沢では陶芸教室「弘道窯」を開いており、お一人でも、初めてでも、お子様連れのファミリーでも、気軽に楽しく陶芸体験ができるとペンションのお客様にも人気です。ここには何種類もの土や釉薬が揃っていますので、色々選べて創作意欲もわいてくることでしょう。嬉しいことにペンションにお泊まりの方は基本料2000円のところ1600円と割引があります。芸術、創作の秋です。あなたも八ヶ岳の思い出と、素敵な作品づくりにチャレンジしてみませんか?
基本料:1600円/焼成代:大きさ、作品の数によりかわります。湯呑みで600円位。
送料:一箱1000円から
 
ひまわり窯
心で創る器、食、明かり、香りをテーマに陶ステンド工房「ひまわり窯」は小淵沢駅から車で5分程の馬術競技場横にあります。レンガ色の家の木の扉をあけると、そこは素敵な空間。ガラス窓から差す陽の光と緑の中、作品は息づいています。
炭火の応用の焼き物で錆釉も特徴で自然黒釉とも云う渋い焼きが陶とステンドグラスを上手く調和させ、華やかな中に落ち着いた雰囲気を見せてくれます。
陶器の中にステンドグラスを嵌め込んだ作品は新しい分野として注目を集めていて、毎年9月都内のデパートでの陶ステンド展はとても人気があります。
年中無休ですが、ワンちゃんのお散歩の時は留守かも?
 
茜 窯
(あかねがま)
茜窯「茜窯」は小淵沢から車で10分程。鉢巻道路から少し下った長野県富士見町の林の中にあります。小さな看板を見落とさずに入るとすぐに四角い煙突が2本ある穴窯があり工房の前方は南アルプスがみわたせます。
ここは志野焼きを中心とした渋めで味わい深い花器や壷などの大物作品が多いのですが、しかしなんと言っても釉薬を使わず土と炎だけで作り出す茜色の作品は見事です。この茜色と夕焼けの茜色に惹かれ窯の名前を付けたと伺いました。
大物には手が出なくても湯呑みやミニ花器類ならお手頃価格で購入できるし、色や形などユニークな作品も数多いので焼物好きなら是非立ち寄りたい一軒でしょう。
電話:0266(65)3965

お店紹介

山里料理・留羽
(るう)
私達の仲間だったペンション「るー」が山里料理のお店になりました。修行に出ていた息子さんとお寿司やさんだったお父さんと親子二代で頑張っています。地元の山菜やきのこを使ったお料理は小淵沢ならのものです。ちらし寿司御膳や鈴蘭御膳(左の写真)などの定食から懐石御膳まであり、山菜寿司やきのこ寿司など季節感溢れる一品料理も豊富です。これからの季節、きのこ天麩羅、きのこ鍋もお薦めです。
営業時間:11時から14時、17時から21時30分
定休日: 木曜日
電話:0551(36)4321
 
古守屋 一作
(こもりや いっさく)
庭のテラスから田園風景が見渡せる山里の民家で、静かに優雅に昼食をとってみませんか。文化3年(江戸時代)に建てた、オーナーが生まれ育った民家で「そば会席」、季節により「田舎ほうとう」が共に二千円で楽しめます。自然農法により昔の品種の野菜を作り、お蕎麦の前に煮物や揚げ物になったり、おつけ物になったりして数種類出てきます。野菜とお蕎麦が中心の体に優しいお食事です。一日数組だけの完全予約制ですので必ず予約を。
営業時間:11時から14時30分
定休日:不定休
電話:0551(36)5858

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