No.22 2002年冬号 2002.9月発行

冬のフィールドを楽しもう!

銀世界をひとりじめ 入笠山高原
富士見パノラマスキー場のゴンドラ終点駅から上にスノージューやクロカンに最適なフィールドが広がっていす。まずゴンドラを下りると正面に八ヶ岳が鎮座し、右奥には秩父連山、左には蓼科・車山がまさにパノラマで見渡せるのです。この景色を堪能したら用具を付けてゲレンデを背に入笠山方面に歩き始めましょう。緩やかな登りを歩くと左に入笠山ハイキングコース(入笠山・湿原・キャンプ場・牧場)という看板があるのでここを入っていきましよう。林の中の雪深い道もスノーシュー、クロカンならもぐることなく快適に進めるでしょう。やがて前方に入笠山が見え、明るい銀世界!ここがスズランの群生で有名な入笠湿原です。初めて冬のフイールドに出た方ならもうここを思いっきり歩き回るだけで満足してしまうかもしれません。でもまだまだここは奥が深いのです。この湿原から山彦山荘に出て左方向へ進むと道は大阿原湿原とマナスル山荘方面に別れます。マナスル山荘の前からは入笠山への道、山荘後ろには大沢山が広がり、それぞれ素晴らしいコースです。自信のある方は入笠山山頂を目指し、お手軽には小入笠山に登りましよう。どちらの山頂からも伊那谷の向こうに手に取るように中央{アルプスを望み、視界が良ければ北アルプス、乗鞍岳、反対には富士山・八ヶ岳とパノラマの眺めです。
 
大平林道を歩いて
小淵沢町から長坂町に続く大平林道は延長1657mの県営林道で、自然観察が出来てアップダウンも少なく唐松林が続く気持ちのよい林道です。途中には広い防火帯があって、お天気の良い日には南アルプスなど素晴らしい景色を眺めることが出来ます。ここでお弁当を食べると良いかも知れません。雪のない時でしたら歩いて30分から40分位です。
先日、八ヶ岳の黄葉を楽しもうと一人で大平林道を歩いていた時のことです。南斜面の藪の中でなにやら黒いものが動いているような感じがしたので立ち止まり、目をこらしてみると・・ニホンカモシカが此方を見ているではないですか? 嬉しくなって思わず写真に納めました。野生動物ですから約束通りに現れるわけではありませんが、冬には餌を求めて林道辺りまで降りてきますので出会えるチャンスはあります。大平林道が何故、鹿達に人気があるか、解りますか? それは、春から秋まで牛の放牧をする県営牧場があり、冬は山の上では餌が無くなるので牧草を求めて多くの鹿達が冬の間通ってきます。だから鹿に会える確率が高いのです。雪が降ると足跡でどんな動物がいるのか 確かめることが出来て楽しい場所でもあります。野ウサギ、 狐、ニホンジカ、ニホンカモシカ、等々・・。
八ヶ岳南麓は雪が沢山降る地域ではありませんが、雪が降った時にはスノーシューが大活躍です。深い雪でもスノーシューを履けば自然観察に出掛けられます。きっと素敵な体験や楽しい出会いがあるでしょう!体験したい方は会員ペンシヨンにお問い合わせ下さい。

この人にインタビュー

日本でも数少なくなった灰汁発酵建ての藍染めをしている田中賢二さんに伺いました。
Q、藍の世界に入られたきっかけは何でしょうか?
A、広告のデザインの仕事をしていた時に一枚の藍染めの布に出会い、それがいつしか頭から離れなくなってしまったのです。そのうち仕事にしたいと思うようになり10年ほどの準備期間後、始めることが出来ました。
Q、藍のどんなところに魅せられますか?
A、化学染料は表面は同じような色に見えても使っているうちに色あせて汚くなります。しかし自然の藍という色はいろいろな色が混ざり合って出来ているのでとても優しく色があせても深い味わいが出て終わり方がきれいなところが素晴らしいのです。
Q、灰汁発酵にこだわるのは。
A、かめ2本で40キロの灰を使います。苦労もありますが化学染料はわずか百年の歴史しかなく何年持つかわからない訳ですが昔のやり方は飛鳥時代から続いていて今も残っているところに確かな裏づけがあるからです。
Q、小淵沢で始めたのは。
A、最初は東京でやっていたのですが灰を集めたり用済みの染料を始末することにより時間や神経を使うようになってしまったので適当な場所を捜していたらここが見つかったのです。小淵沢の冬は乾燥していて仕事は辛いのですがとても鮮やかな色が出るのです。
Q、この仕事をやっていて良かったことは。
A、天然のものは最後に役目を終えると土に帰って行くということやたくさんのことを藍染めから教えてもいました。人は疲れたときなど自然なものを求めます。難しいことだけれど人間はもっと自然を大切にしていかなければならないと思います。

今までの人生の中で小淵沢暮らしが一番長くなってしまったと語る田中さんの笑顔が印象的でした。

新酒を訪ねて蔵元紹介

年が開けると、前年に仕込んだお酒ができあがるシーズンがやってきます。
小淵沢の南側に位置する白州町台ヶ原の旧甲州街道沿いにある七賢で有名な山梨銘醸、大泉村の村役場向かいにある谷桜酒造、高根町箕輪の国道151号脇にある武の井酒造、同町下黒渾にある八巻酒造、隣りの長野県の諏訪湖の辺に建つ銘酒・真澄を作っている宮坂醸造・・どの酒蔵も新酒の香りがいっぱい。
毎年恒例になっている七賢・山梨銘醸の蔵開きが2003年の2月8日〜16日に開かれます。この期間は普段は入れない酒蔵に見学で入ることができ、利き酒をして、搾りたての新酒を求められます。搾りたてのお酒はまだ炭酸が抜けきっておらず、喉越しが少しピリピリして、お酒の好きな方にはこたえられません。そのほかに各種のお酒、甘酒、酒粕、仕込み水など垂泥の品もたくさん。谷桜酒造では、蔵の中でコンサートが開かれ、新酒が振舞われます。諏訪の真澄・宮坂醸造では、1月から3月の土曜日を中心に「真澄きき酒塾」が開かれ、普段は立ち入りできない酒蔵を見学できます。武の井酒造や八巻酒造では年明けの1月下旬から2月にかけて新酒が出荷されます。出来立てのこの年の新酒を求めに蔵元へ出かけるのも楽しいですよ。

渓谷美に魅せられて

南アルプスに源を発し、美しい渓谷美を見せる大柳川渓谷、大小様々な滝と九つの吊り橋が点在します。
11月13日、紅葉真っ只中のこの日、ポレポレクラブの県南ウォークでこの大柳川渓谷遊歩道を歩きました。小淵沢から車4台で走ること1時間半、車の窓から見る紅葉が素晴らしい。総勢24名は遊歩道入口を11時半に出発、約1時間半の行程です。
やませみ橋、竜仙橋をおっかなびっくり渡り終えると水しぶきを上げている天渕(あまんぶち)の滝が現れます。見事に紅葉したモミジと滝にあちこちで歓声があがります。吊り橋のスリルと渡り終えた後の滝と紅葉のコントラスト、もう夢を見ているかと思える光景が次々と現れます。渓谷沿いの帰り道を歩いていると谷底から吹き上げてくる風に赤黄に色づいた木の葉が私たちの頭上から舞ってきて紅葉のシャワーを浴びるようでした。圧巻はもみじ橋から見る観音滝でした。11月3日もみじ祭りが毎年行われるそうですが、ここからの眺めは訪れる方たちをきっと魅了するでしょう。
この日一日、紅葉に身も心も染まり、午後4時小淵沢に無事到着しました。

新しいお店紹介

クラフト葉音(はのん)
家を自分達で作ってしまったという若いおふたりさん。扉を開けると、とびっきりの笑顔で迎えてくれます。木工房とガラスエ房で作られる手作りの作品の数々。ギャラリーで木の家具に触れてみてください。木の持つ温もりを感じます。そしてガラスエ房では植物や果実をモチーフに器や花器を手作りで作っています。TEL 0551(36)2750
SARASA
ゆったりのんびりそんな雰囲気の小さなお店サラサ。オーナー自慢の本格インド更紗が目を惹きます。一枚あるといろいろ使えてとっても便利。その他アクセサリー、エスニック衣料、バッグなど遊び心いっぱいの品々がところ狭しと並んでいます。軽くて絵柄の素敵なエプロンもあります。
ています。体験も出来ます。TEL 0551(36)4082 

イベントガイド

◇「魔法の森で」原画展 12月25日まで開催中 (小淵沢)えほん村(36-3139)
◇小林豊日本画と絵本原画展 「北緯36度線をたどって隣の国へ そしてアフガニスタンへ」
  2003年】月13日まで開催中  (小淵沢)フイリア美術館(36-4221)
◇ご飯・鍋料理がおいしい いろいろ土鍋展  12月27日まで開催中 (小淵沢)ギャラリー土間
◇今井寿忘 「馬に魅せられて−40年の軌跡」 2003年1月19日(日)まで開催中
  清里フォトアートミュージアム(48-5599)
◇日本の伝統食器 「白磁・青磁・瑠璃の世界」 2003年4月13日まで開催中
  (清里)萌木の村ホールオブホールズ゙(48-3535)

編集後記

今年は冬の訪れが早く、八ヶ岳に降った初雪が消えることなく根雪になった気がします。
今年は寒い冬で、雪が多ければ身近な棒道でスノーシューが楽しめるかな、と密かに楽しみにしていたところ、この棒道が日歩協の推薦コースに認定されたとか、日本遊歩道百選に選ばれた、という二ユースが飛び込んできました。
一年で一番ゆっくり出来るこの時季、寒さに負けずに遊ぶことにしましよう。(波)

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