No.26 2003年冬号 2003.12.05発行

スノーシューで遊ぼう、雪の森、山は別世界

集合写真近年静かに、でも確実に広がりつつある冬のスポーツがスノーシューです。『風のたより』でも何度か取り上げ、ペンション振興会のイベントとしても冬ごとにスノーシューハイキングを行ってきました。そのイベントはお陰様で毎年好評で真冬のイベントにも関わらず沢山の方に参加していただいております。そこで今回は今までの私達の経験に基づき、安全で楽しいスノーシューの楽しみ方をご紹介しようと思います。
スノーシューは野山をハイキングできる方でしたらどなたでも直ぐに楽しめることが嬉しいことです。クロスカントリースキーを体験して、ゲレンデスキーはできるのにあまりにもうまくいかずに苦い経験をお持ちの方は、スノーシューもまた同じと思いこみがちです。こんな方こそ今年はスノーシューを履いて雪のフィールドに出てみましょう。長靴やスノーブーツまたは登山靴にカンジキのようなスノーシューを付けるだけで新雪の中でも沈み込まずに歩けますので登山道をはずれて雪の積もった林の中や湿原の上を歩くことができます。クランボンという歯が着いていますので坂道を登ることも、下ることもできます。
鹿の写真さ〜、あなたなら雪野原に出たら何をしますか?勿論新雪の上を雪を舞い上げながらスタスタ歩き回るだけでもとても気持ちよいものです。でも私達は耳をすまして野鳥の声を聞き、梢の上の野鳥の姿を探します。冬の八ヶ岳や南アルプス周辺は沢山の留鳥や渡り鳥が確認できます。次には雪の上の残された動物の落とし物や痕跡を探します。コロコロとチョコボールのようなものやクルクルよじれて種がいっぱい詰まったものは誰の落とし物かな?また新雪の上にモミジのような足跡や一列に真っ直ぐに付けられた丸い足跡、蹄のあとがくっきりとした足跡等々を見つけたらどんな動物のものか、何頭位いたのか、どちらからどちらへと向かったのか、そんなことを考えたり想像したりすることも楽しみです。勿論そんな痕跡のあるところでは実際に野生動物に出会えるチャンスも多いのです。そしてちょっと息を切ら雪上ハイキングして小高い丘に登れば素晴らしい冬山の景色を楽しむことができます。
でも、今ひとつスノーシューに手が出ない方はきっと雪山のことを心配されているのでしょう。そうです。簡単に出きるスノーシューですが、相手は雪のフィールドです。天候やフィールドの状態は事前に情報を集めて安全な状態でお出かけ下さい。ただ、スノーシューはスキーのように高い山でなくても斜面でなくても良いので、雪さえ降れば安全なフィールドは沢山あります。小淵沢なら棒道や大平林道、清里ならふれあいセンターなどファミリーでも安心して歩けます。更に経験を積んできたらそれなりのコースも沢山あります。例えば富士見パノラマスキー場のゴンドラを利用して湿原歩き、次には大沢山、もっと歩ければ入笠山山頂まで登り360度のパノラマを楽しむとか体力に応じて楽しめます。また美しの森からまきば公園に抜けたり、飯盛山や川俣渓谷などコースには事欠きません。
雪は除雪など大変で嫌だけれど、スノーシューのためには早くに降って欲しいような、この時期は毎年のことながら複雑な気持ちになります。
今年もペンション振興会・こぶちさわポレポレクラブでは下記のようなスノーシューイベントを開催します。ガイド付きですから安心です。また歩きながらの自然観察でもスタッフが説明いたします。初めての方は手始めにこれに参加してみてください。きっとスノーシューの虜になりますよ。
入笠湿原・大沢山スノーシューハイキング
パノラマスキー場のゴンドラを利用して雲上の銀世界へひとっ 飛び。晴れていれば山頂から素晴らしい眺めが、霧がでれば霧 氷の花咲くロマンティックな世界がお出迎えしてくれます。 雪山の経験が無くても、野山を歩ける方ならOKです。
日時  2004年2月1日(日)
 ペンション出発  9:30   ペンション帰着 16:00
お申し込み 振興会各ペンションへ 詳細は要問い合せ

スノーシューって、何?

スノーシュー日本には昔から雪の上を歩く道具として「かんじき」がありますが、「洋風かんじき」とでもいうものがスノーシューです。
最も一般的なものは、金属のパイプのフレームにプラスティックや布(デッキ)が張られていて雪上での浮力を作り出します。デッキの中心に歩くときにかかとが浮いてフリーになるバインディングがあり、登山靴やスノーブーツを装着します。デッキの裏側、雪面に接する部分にはクランポンと呼ばれる金属の爪が着いています。選ぶときの基準は重さです。重い荷物を背負うとき、体重の軽い子供など、それに見合った浮力が必要になります。
ここ数年、山歩きのお店やスポーツ用品店で比較的楽に求めることができるようになってきましたので、そこで相談に乗ってもらうとよいでしょう。また、レンタルのスノーシューも扱うところがふえてきました。装備もスキーウェアーやジャージに雨具で十分です。
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楽しい自然観察冬と友達になろう!

カモシカの写真冬の楽しみ方を聞かれた時、以前の私なら「スキー、スケート」と答えたでしょう。今は、スノーシューの虜になっています。八ヶ岳南麓から北八ヶ岳まで足を伸ばせば山全体がフィールド。冬は葉が落ちて野鳥の観察もしやすくなります。私の場合、まだまだ野鳥は覚えられず勉強中です。
冬になると餌を求めて里に下りてくる、野生動物に出会う機会に恵まれることもあります。雪が降れば足跡でどんな動物なのか想像するのも面白いですよ。自然観察をしながらの里山は楽しいです。散策の途中で動物に遭遇したり、素晴らしい山の景色に感動したり、普段気づかなかった自然と触れ合う事が出来ます。冬ですから勿論寒いです。でも冬とお友達になってしまえば寒さも気にならなくなるから不思議です。遊び心は大切です。時々どうしてそんなに歩くのと聞かれます。何故って?「私は家の中にいるより外が好きだから・・」でも冬のフィールドを楽しむときの注意も必要です。八ヶ岳の一部は猟区になっていますので、ペンションの方に聞いたり土地の人に案内をお願いするのも良いですね。
P・ズーム 市川富美子
 

この人にインタビュー

山梨の野鳥を追い求めて
サンコウチョウ野鳥の写真を撮り続けて20年になる「自然写真家」桑島献一さんにお話を伺いました。陶芸をされている奥様と小渕沢に移り住んで4年。現在では教育委員会の写真クラブ講師や八ヶ岳自然クラブで活躍され、この辺りの野鳥の生態に精通されています。
「家の庭だけでもかなりたくさんの野鳥を見ることが出来ますよ」と桑島さんは言います。「鳥を見つけるにはじっと目を凝らして見るのではなくボヤーと見ていてサッと動くものが見えたらそちらを見るといいですよ。また野鳥の好む食べ物や場所などそれぞれの鳥の習性を知るとある程度場所を特定出来ますね」と経験で覚えた方法を惜しげもなく披露してくれます。「写真を撮る時はあまり近づくことが出来ないので望遠レンズで撮りますが私の場合は重さ6.5kgのレンズを使用している為、車の助手席にカメラを取り付けています」と見せて下さった愛車は助手席がカメラ台に占領されていました。また鳥のエサ場に何日も通ったり迷彩色のテントの中でじっとシャッターチャンスを待ち「移動する時はテントを頭で持ち上げてテントごと動きます」と身振りを交えたお話しに忍耐強くないと良い写真は撮れないのだとつくづく思いました。 これからの季節は釜無川や近隣の溜池などでカモや白鳥カワセミ、青サギなどたくさんの水鳥が見られるそうです。山梨には数多くの野鳥が観察されておりアカショウビンやサンコウチョウなど珍しい鳥の写真も見せて下さいました。
今年の5月には「八ヶ岳自然ふれあいセンター」で作品を発表され最近は風景も撮り始めているそうです。心がけていることはの問いに「自然の中で撮ることにこだわり出来るだけ山梨で撮ることです」と。そしてご自宅の一階にある奥様の作品やお洒落な小物を売る「よろづ舎」を案内してくれた桑島さんでした。 

イベントのお知らせ

月下草舎ライブ
12月20日(土) クリスマスライブ開催
出演はピアノ甲斐恵美子、二胡シュウミン、ベース山田晃路。料理は一流シェフによるイタリアンフルコース。食事は17時30分から、ライブは18時30分から。料金はライブのみ 3500円、食事(要予約)&ライブは 8400円(共に税込み)
問い合わせは 0551-36-4801
 
ペンション風路・朗読会
おつきゆきえ朗読会
●2004年2月7日(土) 午後7時30分開演「賢治の世界」/2004年2月8日(日) 午前10時30分開演「大人のための絵本の会」 ●料金各1500円(飲み物付)/通し2500円 ●お問い合わせ 0551-36-3826

編集後記

雨が多かった今年の夏、気になっていた紅葉もまずますの色合いを見せてくれました。
例年一年分のお米を新潟まで買い出しに行きます。今年も数軒のペンションの乗り合いで魚沼産こしひかりを積んで帰りました。冷夏の影響で収穫高は二割減だったそうです。これからやってくる冬はどうでしょうか。気持ちの上だけでも暖かく過ごしたいものです。(り)

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