No.27 2004年 春号 2004.3.10発行

小海線の車窓から

小海線の車窓からJR小海線に乗って、車窓からの景色を眺めながらのんびり行く、小淵沢から小諸まで2時間ちょっとの高原列車の旅をご紹介しましょう。
すでにホームで待っている小淵沢発小諸行きの列車に乗りこみました。普段は車での移動がほとんどなので、小海線に乗るのは久しぶりです。小淵沢駅を出発すると列車は大きくカーブして八ヶ岳南麓を甲斐小泉、甲斐大泉、清里方面へと向かいます。この辺りは高原の林の中で、時々林の切れるところから八ヶ岳や南アルプスの峰々が顔を覗かせています。清里駅からしばらく行くと、大きな標識が見えてきます。標高1375mのJR最高地点です。この辺りから車窓の風景が一変してきます。深い森の中から広々とした高原野菜の畑がずっと山の麓まで続いています。
野辺山駅を出ると、列車 はその畑の中をぐんぐん進んでいきます。畑の向こうには八ヶ岳が北から南まで大きな山容を見せています。信濃川上駅を過ぎると、列車は畑の中から再び森の中へ。
しばらく走ると千曲川の清流と出合い、この辺りから小海線は国道141号と平行して、千曲川の左岸右岸を交互に縫うように走っていきます。
列車が進むにつれて、車窓の風景も変わってきます。千曲川と八ヶ岳の山間を縫うように走ってきた列車もいつしか平坦な畑や民家がちらほら見え始め、火山の噴火で特徴的な山容を誇る浅間山が進行方向の正面に見えるようになってきます。途中通学の小学生が乗り降りしたりするローカル線らしい光景もありました。のんびりとおしゃべりや風景を楽しんでいるうちに列車は小諸駅に到着。
それでは途中いくつかの駅で降りてみましょう。

清里から野辺山へ
小淵沢を出発してしばらくは林の中を走ります。カラマツの芽吹きに始まる新緑の頃は瑞々しい初夏の香りがします。香りたつ中で咲く野の花、木々の新芽は私たちを優しく包んでくれます。
三つ目の清里は見所いっぱい、清泉寮のソフトクリーム、美術館めぐり、ちょっと足を延ばせば吐竜の滝、美しの森の景観が楽しめます。
四つ目の野辺山はJR最高地点に位置していて、食卓に欠かせない白菜、キャベツ、レタスの産地でもあります。その広大な畑の真ん中に一本立つヤマナシの木も必見です。

ヤマナシの木

古い酒造りの町 八千穂
八千穂駅前のロータリーのほぼ正面に日本画の巨匠・奥村土牛の記念美術館があります。銘酒・井筒長で知られる黒澤酒造の離れに土牛が疎開していたことから、その黒澤会館を改築し美術館としたそうです。立派な板塀と玉砂利。木造2階建ての建物の一階と二階の展示室は、畳敷きの静かに落ち着いた空間で、八ヶ岳や近郷の風景、花等、40数点をゆっくり鑑賞することができました。
美術館を出て、道路わきに勢いよく流れる水路を眺めながら、静かで古い民家が並ぶ道を数分歩くと、どっしりとしたたたずまいの黒澤酒造があります。江戸時代末期から酒造りを始めたこの酒蔵には古い蔵の中に昔からの酒造りの道具や人形で酒造りの作業を伝える展示がされている「酒の資料館」、ここで造られるお酒を試飲できる「くろさわギャラリー」が併設されています。ちょうど新酒の季節だったので、私たちもおいしい「しぼりたて」というお酒を頂きました。美味しかった。
黒澤酒造
黒澤酒造

終着駅 小諸
小海線で小諸までたどり着いた方はこの指とまれ!小諸の町をご案内いたしましょう。まずは駅前の「亀や天ぷら店」で揚げ饅頭をゲット。甘みを抑えたアンが入ってカリッと揚がっています。お店の前にはガラス張りのコーナが有り、そこでは次々と色々な天ぷらが揚げられ大きなバットに美味しそうに並んでいました。勿論そこのお店でてんぷら定食などいただくことも出来ます。でも私達は揚げ饅頭を持って懐古園に向かいます。戦国の歴史に彩られた緑茂る園内には天守台や三の門などが残されており藤村記念館や郷土博物館があったり、千曲川を見下ろせる休憩所があったり500本の桜の名所(4月10日から30日まで桜祭り)でもありますからベンチに腰を下ろして先ほどの揚げ饅頭を頬張りましょう。次は時間があれば大手門や明治のロマンかおる小諸三館(本陣主屋・くらしかるロマン館・小諸義塾記念館)を見て、時間が無ければ直接本町に向かいます。そろそろお腹もすいてきたので、まずは土蔵造りの丁子庵でお蕎麦をいただきます。ここはお蕎麦の実から栽培していると後で町の方から聞きました。小諸には浅間高原で育った地そばを食べさせてくれるお店が沢山あり、信州こもろそば振興会の地図を手に入れて蕎麦の食べ歩きも楽しそうです。お腹を満たした後は向かいの富士屋醸造をのぞいてみます。小さなお店ですが美味しそうなお味噌が量り売りで買えますのでお土産にいかがでしょう。本場信州味噌を買い、北国街道をそぞろ歩きます。丁子庵で薦められた「ほんまち町屋館」に行ってみたら面白い地元の方のお話がきけました。でも、面白いからとずっと聞いていると他を見る時間が無くなりますのでお気を付けて・・。本町には驚くほど多くの品を並べた骨董店や雑貨、和紙のお店など、見ていると時の経つのを忘れるようなところが他にも沢山あります。でも列車の便は沢山はありません。しっかりと着いたときにお帰りの便をチェックして列車の時刻は忘れずに!
亀や天ぷら店

雪の残る懐古園

スノーシュー

自分の足で雪の中を歩く 自然の鼓動を確かめる
入笠湿原本当に貴重な体験をさせていただきました。私は山梨県三珠町の出身です。子どもの頃の冬の記憶はやはり雪です。冬休みは12月のうちに雪が降り、お正月は銀世界の中で迎えたような記憶があります。実際には毎年ではなかったと思いますが、印象的だったのでしょうね。手作りのそりでのそり遊び、田んぼスケートリンクでのスケート、時代がかっているようですが懐かしい思い出です。
 『風のたより』で今回のスノーシューハイキングのことを知り、ぜひ参加したいと思いました。思えばこの20年ほど子育て、仕事で忙しい、忙しいの日々を過ごし、気がついてみると自分の足で歩き、自分の感覚で自然の鼓動を確かめたことを忘れていました。あの子ども時代の記憶をずいぶん置き去りにしていたような気がします。思い切って参加を申し込み、実現できてよかったです。生まれて始めての経験でした。紛れもなくゴンドラからの景色、雪の感触、山小屋の食事、中央アルプス、南アルプス、北アルプス、乗鞍、木曽御岳、富士山等の眺望、目に焼き付けました。
 スノーシューの威力、まだまだほんの序の口ですね。雪の中を歩いていると「ああ、今自分はここでこうしているんだな」という、大げさに言えば自分の自分らしい存在を実感しました。またたくさんの方と体験を共有できた事も嬉しかったです。スノーシューおもしろいですね!またやりたいです。(池田様より)
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花と山にピントをあわせて

小淵沢は八ヶ岳を背に眼前には南アルプスをそして眺望の良い所では富士山をも見る事が出来ます。その山々の姿は一年中見る人の心を和ませてくれますがこれから花の季節にはまたその姿に彩りを加えてくれるのです。今回は花と山がきれいに見えるビユーポイントを紹介します。 

すずらん池
すずらん池小淵沢インターの近くにあるすずらん池は一周しても10分程度の小さな池ですが水鳥もいて四季折々楽しめる憩いの場所です。北側には桜の木が何本かあり満開の季節には池に写る桜と背景の八ヶ岳が一枚の絵になります。また反対側は残雪の甲斐駒ケ岳と桜。そして西側の林は大モミの木へと続く遊歩道もありバードウオッチングや散策も楽しめる場所です。
県営篠尾圃場(通称すずらん牧場)
同じすずらんの名前がついていますがこちらは身曾木神社の南側の広大な牧草地です。身曾木神社の先の道沿いは八重桜の並木になっていて花の季節にはそれは見事で私たちを楽しませてくれます。この桜の間からは富士山が望め牧場の緑と見事に調和するのです。広々とした牧場からの八ヶ岳も雄大です。
山梨県立八ヶ岳薬用植物園
小淵沢の東には県営薬用植物園があります。広大な敷地には野草を始めハーブ、山菜、薬樹など薬用植物が植えられ急いで一周しても一時間以上はゆうにかかります。ここには山桜が植えられていて毎年5月の連休の頃にはまだ雪の残る南アルプスが額になり山桜を引き立ててくれます。芝生広場や野草の丘などがあり山の幸展示館では山菜やきのこ、木の実などについて学習したりコンピューターで調べる事も出来ます。

せせらぎの小径
大滝湧水の反対側にこんもりとした小さな山があるのですがこの山の南側の裾野を囲むように小川が流れています。最近この小川と遊歩道が整備され三峰の丘まで続く散策コースになりました。20分程のコースですが途中のベンチで休憩すると足元に広がる畑や里の風景がのどかです。家々の庭は春を待ちかねて咲いた花であふれているようです。目線の先にはひときわ大きく甲斐駒ケ岳が迫っています。そよ吹く風の向こうには富士山も霞んでいます。

イベントのお知らせ

桃の里ウォーク・・・体中で春を感じながら歩きましょう!
・4月11日(日) 詳細はこちらから
 
月下草舎ライブ
中本マリ バースディ・ナイト・スペシャル
ゲスト:中牟礼貞則(ギター)・小杉敏(ベース)
・3月20日(土) 開演 19時
・チャージ 5000円
・お問い合わせ 月下草舎
 
おつきゆきえさん朗読会
・6月12日(土) 午後7時30分 場所:P.たん歩゜歩゜
・6月13日(日) 午前10時30分 場所:P.風路
●お問い合わせ
 P.たん歩゜歩゜(0551-36-4343)またはP.風路(0551-36-3826)
 
バウハウス トーク&スライドショー
津野志摩子さん・・・「英国貴族に出会う旅」「アガサ・クリスティと訪ねる南西イギリス」の著者
・4月11日(日) 15時〜16時
・福祉活動センター 2階
・参加費 500円
・先着50名様まで、必ず事前にお申し込みください。
・申込先:バウハウス(0551-20-5078)

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