No.47 2009年 春号 2009.03.01発行

艶姿 春の樹木たち

清光寺の、しだれ桜
JR長坂駅から北東に1キロ程の所に位置し平安時代、仁平元年(1151年)に信立寺と称した天台宗寺院でしたが、清光の没後、清光寺に改められ、文明7年に曹洞宗に改め、現在に至っているそうです。総門、三門、鐘楼、法堂など七堂伽藍が見事に並んでいます。
手入れの行き届いた庭の中心にあるのが樹齢200年のしだれ桜です。これはエドヒガンザクラで、色は薄めです。横に張る枝は余りなく、太い幹から、滝のように流れる桜は、糸桜と呼ばれるのがふさわしく、風になびく姿が優雅です。長い間の風雪に耐えてきたことを物語るような、幹の姿にも心打たれます。
そしてこのしだれ桜に遅れること10日ほどして咲くのが大島桜です。こちらは色も樹形も対照的で、真っ白な花がこんもりとした樹形を作って咲きます。塩漬けにして桜餅に使われる桜葉はこの大島桜なのです。そう言われると葉の色が少し赤茶っぽく、桜餅の葉を思い出させてくれます。
法堂が開いていたら、是非お参りを。法堂の格子天井には鮮やかな青藍をバックに見事な絵が描かれています。一見の価値有りです。
身近に咲くウワミズザクラ
ウワミズザクラという花をご存知ですか?漢字では上溝桜と書きます。初めてこの花を見たとき、とても桜とは思えませんでした。4月初中旬の桜の競演が終わり、カラマツの芽吹きが始まる5月初旬から小淵沢のあちらこちらで見頃となります。5・6月は他にもニセアカシア、ミズキなど同じように白い花を咲かせる木も多いので、知らないと見過ごしてしまうかもしれません。白色の5弁の無数の小さな花をつけた形はビンブラシのようにも見え、その変わった形に驚きます。他の桜のような華やかさはありませんが、瑞々しい新緑の中、大木に咲く真っ白な花はさわやかで人目を惹きます。小深沢川遊歩道の入り口や沢沿い、信玄棒道の途中、富士見町の茜釜さんのお庭など、気をつけて見ると、あちこちに白いふわっとした房をいっぱいにつけた大木を見つけることができます。つぼみの塩漬けを杏仁香(アンニンゴ)と呼んで食用にする地方もあるようです。また赤い実は果実酒にするとおいしいとのことです。今年は実も楽しみに待って果実酒に挑戦してみましょうか? 種子は不老長寿に効く薬用酒になると伝えられているそうです。
 
レンゲツツジ ズミ
春夏秋冬、小淵沢で生活して365日。この日本の四季を、この四文字から、色、香り、味わい、触合いを、どれだけ感じ取り、想像力を養い、日々の営みを、感性を、豊にしてくれる風土、自然。
満開のズミの木今回紹介する樹木は春と夏の合間に見事に高原の景色に彩り与える素敵な木々です。5月から6月にかけて咲く、高原で見ることが出来ます。「ズミ」別名、小梨、コリンゴ。漢字で書くと「酢実」。蕾の頃は濃い紅色をしていますが開花しますとりんごの花とほぼ同じ型の白い花が無数に咲き誇ります。この時期、高原では花を咲かせる樹木はまだ少ない中、見事に白く開花した「ズミ」の花、ほのかなリンゴに似た香りを嗅ぎながらの高原のハイキングはとても幸せ。
この時期絶対に忘れてはいけない木はなんと言っても「レンゲツツジ」これは皆様の方が良くご存知なので、別の角度から解剖したいと思います。柄にも無く文学的に。まずは漢字で書ける人、手を上げて、「蓮華躑躅」書けました? 蓮華と言うとハスの華、仏教に関係してるのかしらん。重く分厚い広辞苑で調べる。蓮華座、蓮華往生とか、関係は深そう。後は自分で調べてください。次は躑躅。なぜ木偏ではなく足偏なのか? 躑(テキと読む)は短く進む、蜀はカイコで、躅(チョクと読む)はとまる。つまりよたよたした歩みを言う。つまりレンゲツツジは毒を含み、食べると家畜も足をとられてしまう、という事で躑躅、そして「蓮華躑躅」となりこれ以上の追求はわたしの頭脳では不可能!「山つつじ照る只中に田墾く」芭蕉が一句したためています。俳句では春の季語となっていますが、田植え前の時期をとらえ、ツツジの花咲く5月頃と思われます。八ヶ岳界隈では清里の「美し森」、南アルプスの「入笠山」で見ることが出来ます。 

「いのちの作法」自主上映スタート

昨年暮に東京の小さな映画館で「いのちの作法」というドキュメンタリー映画を見てきました。この映画が本当にすばらしくて、誰かにこの思いを伝えたい!そんな気持ちになりました。パンフレットの裏を見ると、「あなたも『いのちの作法』を上映してみませんか?」と書いてあります。(そうか!小淵沢でこの映画の上映ができたらいいな〜)と思いましたが、自主上映なんてやったことありません。所詮は「夢」と思っていました。でも問い合わせだけでもと、恐る恐る連絡してみると、後日丁寧な返信と「自主上映のためのステップ」というパンフレットが送られてきました。ステップその一は「仲間を募る」です。仲間と言えば小淵沢ペンション振興会! 話をしてみると「風路がやろうというなら協力しないわけにはいかない」といううれしい言葉! という訳で頼もしい仲間に支えられ、7月5日に近くの長坂コミュニティホールで上映会が実現する運びとなりました!
映画の内容について書くスペースがなくなってきました。岩手県の旧沢内村というところは豪雪・貧困・多病多死という三重苦に苦しむ地域でした。その村の村長となった深沢晟雄さんが「何より大事なものは生命である」と乳児と老人の医療を全国に先駆けて無料にし、それまで高かった乳児の死亡率をゼロにしたそうです。映画はその生命尊重の理念を受け継ぐ人々を丁寧に追っています。胸が熱くなるようなシーンがたくさんありました。自分たちの地域をどうしたいのか考えるきっかけにもなりました。上映の成功めざして今、不安と共にわくわくする日々です。(風路)

強いお母さんに、なっちゃおうかな

 菊池貴子・圭祐
今まで運動というものにも殆ど縁が無く、すでに40歳を超えている私。一体どうして今更??皆様に聞かれます。そう、ガラにも無く空手のレッスンに通い始めたのです。
毎週金曜日の午前中、なまりきった体に鞭打っていそいそと出かけていく私の姿を見て夫はちょっと呆れ顔・・・。「いつまで続くのやら・・」でも私にはとっても心強い味方がいるのです。それは小学校一年生の息子。私より半年ほど早くレッスンに通い始めました。最初の頃はモジモジしていて続くかどうかも分からなかった息子が今では目を輝かせて生き生きとレッスンに出かけていくのです。一つ試験も受かって帯の色も白からオレンジへ。そのキラキラとした輝きに触発され私もレッスンに通う事と相成ったわけです。
今では物覚えの悪い私に「ここはこうするんだよ。違うよ。こう!」と親切に教えてくれる息子。頼もしくなりました。嬉しいやら情けないやら。でもこの機会に強いお母さんになっちゃおうかな。
息子よ。負けないぞ!

四十雀子育て奮闘記(その3)

前回は、卵を産んだ様子の所で終りました。四十雀さまには申し訳ないが留守の間愛の巣を拝見させていただいた。鶉の卵の三分の一ほどの大きさで、殻の色模様も似ている。数は9個である。ここで我々の知らない所の自然界の脅威と不思議に立ち会う事になります。第一にあの小さな体でよくも9個も、何日懸けて産んだのか、人に聞けば1日に一個という答えが返ってくるが、私達が観察した結果どうみても3日〜4日で産み落としているのではないかと思われる。一つの説として、鳥の世界も昔と違って住宅事情が厳しくなり一つの巣を二つの家族が供用して家賃を安く過ごすという考えがあり、その為、ほんとうは一羽の産む限界は4〜5個ではないか。そうすれば二家族で短期間で9個の卵産む事に納得できます。また別の説として、人間界ではいまや市民権を得たと思われますが、じつはこの四十雀夫婦は同性愛に目覚めた同性の間柄ではないか。つまりレスビアン鳥という説。ならば卵はどうしてあるの? それは彼女らに取って遺伝子を残さなければ成らないという偉大なる使命を消し去る事は許されない。ここで観察しいて、いつも付き添っているもう一匹の四十雀の存在に気付いた事で納得。そうですお察しの通り浮気相手です。この同性愛四十雀夫婦は同じ相手を選んだわけです。これが人間の世界だと生臭い三角関係の痴話になりますが、鳥の世界いやこの三羽は多少の過ちは博愛精神溢れる大人の愛で包み込み仲良く行動しています。これは我々も見習うべきです。これだと二羽で9個の卵の説もうなずけます。次回へ懲りずに続く。

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とっておきの話 第5回 ペンション フィールド

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車好きな、ワールドワイドな二人が・・・。
フィールドも沢山のお客様やP振興会の仲間達に支えられて、お蔭様でオープン5年目に突入致しました。33才にしてペンションオーナーとなった私ですが、実は自動車整備士2級を持つ車・バイク好きなんです。専門学校を卒業後、日産系列の会社でエンジンの開発に携わりその後、4WD(4輪駆動車)専門ショップに10年勤めました。そうです、ひと昔前に4WDブームがありましたね。(ランドクルーザー・ハイラックスなど)車高を上げ、ばかでっかいタイヤを付けたり屋根の上に沢山のランプを並べたりしておりました。最初の頃はメカニックとしておりましたがその後、店長として接客・販売がメインとなりました。妻は14歳でアメリカのシアトルに渡り10年間アメリカで生活しておりました。シアトルには家があり日本やアジアからの留学生を受け入れ食事やらベットメイクやら面倒を見ていたのです。その他ベビーシッターやボーイング社で見学ツアーの通訳などもしておりました。24歳の時に日本に帰りインターナショナルスクールの先生として小さい子供達を受け持ちました。結婚前から「将来は自然がいっぱいある所に住みたいね〜」なんて話していた矢先、現在のフィールドとめぐりあい、その後思い切ってオープンする事を決めました。こんな私達ですが二人の子供にも恵まれ、ここ小淵沢の地で頑張って参りますので今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

2009年ポレポレクラブ 桃の里ウォーク

期日:2009年4月12日(日)
集合:日の春駅 午前10時30分
解散:新府駅 午後3時30分頃
参加費:1,200円(お弁当・保険代込)
お問い合わせ・お申込みは、各ペンションへ

おつきゆきえさん朗読会

5月9日(土) 19;30〜
宮沢賢治朗読会 ペンション たん歩歩
5月10日(日) 10:30〜
大人のための絵本の会 ペンション風路

編集後記

世の中、どこか変というけれど、春の息吹きは確実に。時に季節の節目は心のなかに育まれ、生きている喜びを、特に、春はその想いを強く感じます。そして変人委員は一生懸命、皆様へまっとうな、新鮮な情報を送り届けます。しかし世の中の流れは早く、ついでに身体の老化も早い。困ったものであります。皆様の情報をお待ちしています。 (月)

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