No.55 2011年 春号 2011.03.05発行

春の風情に遊ぶ

心うきうき、桃の里ウォーク
4月の上旬、東京方面から、小淵沢に向かう電車に乗って韮崎を過ぎる頃、思わず歓声をあげてしまったことがあります。なだらかな丘一面がピンクに染まっているではありませんか!少し早い時期には途中塩山や春日居町などの周辺でも見られます。が、ここ新府はどこかなつかしい里山の雰囲気。しかもその桃畑の向こうには、残雪の南アルプスの峰々。まさしく「桃源郷」です。この素晴らしい景色をゆっくり歩きながら見ていただきたいと小淵沢ペンション振興会・ポレポレクラブでウォークイベントを行うようになって、もう10年程になります。遅い桜や白いスモモの花、地面にはスミレやオオイヌノフグリ・ヒメオドリコソウ等、春の可憐な花々が咲く道を歩いていくと正面にピンクに染まる桃畑が見えてきてゴール!という毎年人気のイベントです。「残雪の山々と桃畑」が見えてきたら、カメラを持っている人はシャッターを押さずにはいられません。南には甲斐駒ケ岳・鳳凰三山、東には富士山・目を転じると茅ヶ岳・そして振り返れば八ヶ岳。桃畑の縁には水仙や菜の花。この黄色がまた桃色を引き立てます。♪ランランラン♪と鼻歌も出てこようというものです。一度は見てほしい日本の「正しい」春景色です。
心配は後継者不足で作るのを止めてしまう農家が増えているということ。日本の宝物のような光景をなんとか残してほしいものです。
それはともかく、この美しい花々がわずか3ヶ月後には甘く瑞々しい実になるんですから、桃は本当に「えらい!」
 
春を告げる小鳥たち
八ヶ岳の雪が溶け始め、木々の芽吹きが始まるゴールデンウィーク直前を迎えると、私は双眼鏡と望遠レンズを装着したカメラを持って、ウキウキして静かな林の中に入る。
そろそろ海を越えてオオルリ・キビタキ・クロツグミ等の夏鳥が小淵沢にやって来る頃なのだ。
この時期、林には日本の春を楽しもうとしているかのようにまだ残っている冬鳥と、せっかちな夏鳥が同居しているのだ。そしてこの時期の夏鳥達は長い旅の疲れを癒そうと地上近くで羽根を休めているもの、自分の居場所を探してキョロキョロしているものがいて私の事など気にする余裕など無いので、そんな夏鳥達に近づくのはそれ程難しくは無く、驚くほど近くで遭遇できるのです。(あるびおん)
 
春の女神を求めて
「春の女神」!? 多くの人にとって「なにそれ!?」でしょう。昆虫の世界(特に蝶)では冬を耐えて、待ちに待った蝶の出現なのです。
標高の低い処ではギフチョウ、少し高い処ではヒメギフチョウ。桜の開花の季節と同じに出現します。
八ヶ岳の周辺はヒメギフチョウのメッカで多くの人が集います。桜とカタクリ、ショウジョウバカマ、冬を冠った山々の融合が見事です。そんな環境の中で美しく舞う姿は感激です。残念ながら林床の手入れが悪く食草(ウスバサイシン)が減少し、蝶の数が少なくなっていますが、まだまだ見ることができます。
八ヶ岳周辺では5月初旬まで見ることができるかわいいアゲハです。ぜひ探してみて下さい。(J&J INN) 

夏至 100万人のキャンドルナイト

人間の英知でもって地球の自然環境を破壊していき、人間の英知でもって危機意識を持ち、環境問題に取り組み、人間の英知でもって「種の多様性」で地球が守られていることを知り、人間の英知でもって自然界の頂点に立っているのが人間であるということが大きな幻想であり、愚かさと思い上りに気がつき、人間の英知でもって私たちが生きている地球から、毎日を丁寧に生きることを学ぶ。人間の英知でもって「100万人のキャンドルナイト」運動が生まれました。ペンション振興会が夏至と冬至に行われているこの運動に賛同し、今回で7回目を迎えます。是非この楽しい一夜をロウソクの炎と共に過ごしてみませんか。
●6月26日(日)20時から。
●P・月下草舎にて。 

郷愁の響き♪ 八ヶ岳リードオルガン美術館

長坂町小荒間の別荘地に在る全国的にも珍しい『八ヶ岳リードオルガン美術館』を紹介いたします。年齢が50代、60代以降の方は大変懐かしい楽器です。1810年ドイツで作られたリードオルガンとはどのような楽器でしょうか。2枚の足踏みペダルによって風を起こし、リードを通して音を出す仕組みです。パイプオルガンを小さくして箱に収めたピアノと思えばよいでしょうか。高峰秀子主演「カルメン故郷に帰る」という日本で最初の総天然色映画を見たことがありますか。この中で故郷の軽井沢の小学校の校庭で先生役の佐野周二がオルガンを弾き生徒達が歌うシーンがありました。当時は唱歌教育によってすべての学校にはあったと思います。この美術館には16台ほど展示してあり館長である原せつ子さんから一台一台それぞれの歴史の説明をいただき、リードオルガンへの愛着を強く感じました。オルガンのストラスヴァリウスといわれるフランス製名器も展示してあり、コレクション収集は奥様が始めたそうです。合唱団の指導もしている御主人の原規之先生にオルガンを弾いていただき、それぞれの特色ある音色を聴かせていただきました。日本でリードオルガンが普及した要因はキリスト教宣教師が外国制オルガンを持ち宣教活動に使用されたこととされ、山梨の甲府地区での宣教活動で使用されたオルガンも展示されています。
0551(32)3118 

この人にインタビュー

笑顔も美味しい農家カフェ 郭公(かっこう) 武藤三津子さん
「かっこう」は、野田牧場の一角で生まれも育ちも小渕っ子の三女のみっちゃんが冬期以外は毎日開けている小さな農家カフェです。昭和の終わりにオープンし24年目を迎えます。
お店の前には小さな畑があり、暖かくなると無農薬の野菜が採れ、お米もオーナーが仕事の合間に作っています。安心安全な食材での日替わりランチを始め手打ちうどん、クラストから作り毎月第三土曜日には石釜で焼くピザ、お昼頃焼きあがるパン、喫茶では自家製ソフトクリームやケーキなどが主なメニューです
ペンションのオーナー様とは、民謡会や太極拳のサークルで御一緒したり、食べ歩きや遊び、桜の名所などたくさんの情報をいただいています。
小淵沢のペンションにお泊まりの際には是非かっこうにもお立ち寄りいただいて 「みっちゃーん来たよ!」とお声をかけて下さいね。お待ちしています。
電話番号:0551-36-4158 〔ホームページ〕 

月下草舎ライヴ情報

●中本マリヴォーカル・ナイト
ジャズのデイーヴァの感動を
峰厚介(Ts)岡田勉(B)野力奏一(P)村上寛(D)3月26日(土)19時 5000円
●シャンソン・コンセール
一夜限りのシャンソニエへ
福地としこ・渥美すみこ(歌)4月9日(土)19時 1500円(お菓子飲み物付き)
●バロックコンサート
高原の春と名曲の調べ
木村夫美(バージナル)朝倉未来良(十八世紀フルート)4月24日(日)14時 2000円 

ほんたうのたべものや おつきゆきえさん

●宮沢賢治朗読会 5月14日(土)19時30分P・たん歩歩
●大人のための絵本の会 5月15日(日)10時30分 P・風路 

編集後記

今冬の小淵沢は平成になってからの低温日、無降雨・雪の記録を更新したそうです。2月の大雪は日中になると融けて、川の様に流れていきます。乾燥していた土壌もやっと潤い、確実に春が近づいているのを実感します。草花が芽吹き生命力溢れる春の八ヶ岳高原が楽しみです。(フィ)
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