No.83  2018 春
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八ヶ岳界隈は約一か月、お花見を楽しむことができます。今回はあまり知られていない桜の名所を紹介します。古木あり、新しく育っている並木あり・・・と、それぞれ八ヶ岳界隈の隠れた名所です。

人知れず、華やかに

鼎談桜(ていだんざくら)

長野県富士見町田畑地区にあります。カスミザクラという種類で、満開になると霞がかかったように見えることとから名づけられたそうです。鼎談とは3人が向かい合って会談することで、この桜は3本あるのでその名前がついたと思われます。南側から見るとバックに八ヶ岳、反対側から見ると甲斐駒が聳えています。見頃は例年5月の始め、前の田に水が入り、バックの甲斐駒が映り込むベストショットを狙ってカメラマンが早朝訪れるそうです。


関の一本桜

樹齢400年のエドヒガン桜です。白州の道の駅から南アルプスの方面に向かって、尾白の森のキャンプ場の先を車で走らせ、細い道を左折(看板有)し、その奥にある土手に一本の勇壮な姿の桜が現れます。
私が行った時期は4月10日頃でしたが、静かな小さな山村で、密かに逞しく咲き誇り、歴史を刻んできた佇まいに、畏敬の念と愛おしさを覚えます。



神宮川の桜並木

国道20号を道の駅はくしゅうから小淵沢方面に向かう途中、神宮川(旧濁川)を渡りますが、その川沿いの桜並木が最近注目されているお花見の名所です。といってもまだまだそれほど知られていないので穴場と言ってもいいかもしれません。500m位続いているのではないかと思われます。途中にベンチとテーブルもあるので、お弁当を持ってのんびりピクニック気分でお花見するのにぴったりです。

新・小淵沢桜並木

小淵沢駅から南に流れる深沢川近くの土手に枝垂桜の並木があります。小淵沢の名木・神田のオオイトザクラの子孫が近年あちこちに植えられていますが、ここもそのようです。かなり育ってきて、見ごたえのある桜並木になってきています。

他にも長坂湖(牛池)、穴山駅など、隠れた?名所があちこちにあります。そして見ごろも少しずつずれて4月初めから5月の連休まで、八ヶ岳南麓のどこかで美しい花を咲かせてくれています。

オーナーの跳んでるおとぎ話

今年の冬は雪はそれほど多くなかったですが、なにしろ寒かったです! その分春が待ち遠しい!春の訪れを告げる花々に出会いたい! ということで、好きな花や植物の話題です。
庭の山野草

★わっ!!WebSite
小淵沢に越して来る前はバラ園が近かったので庭のフェンスにはツルバラをからませていましたが、こちらで山野草に出合い、今は庭の木々の下には山菜採りの方にいただいた、ニリン草、ヒトリシズカ、カタクリ等が少しずつ増えてきました。一本だけあったクマガイソウも昨年はずい分増えて今年は何個花が咲いてくれるかと楽しみにしています。
「ペンションわっ!!」の庭に咲くクマガイソウ
愛着のある一木「ユリノキ」

★時計館WebSite
別名はいろいろありますが「チューリップツリー」「ハンテンボク」が有名。花が可憐なチューリップに、葉が奴さんの着た半纏に似ているから。生長が速い。すくすく大木に育つ。50メートルに育つものもあると言う。オープン(30年前)の時に幼木を建物と道路の間に植えました。高15メートル、根本の太さは60センチほどにもなりました。この木を支えにDIY展望ツリーデッキを思い立ちました。3層構造。1階は愛犬「ココア」の遊び場。2、3階は富士山、八ヶ岳の展望台。毎日見ているのに、気付けばあまりに大きくなりすぎました。台風の時が怖い。揺れが半端でない。大きな枝が折れ屋根を壊さぬか。それで泣く泣く半分(地上8メートル)の所で伐採しました。「愛着木」は情けなや、安全と引き換えに禿げ頭になりました。しかし生命力は強く枯れることなく春にはけなげにも若葉を付ける。
【反省】ユリノキは庭木としては適しません。

ふさふさだったユリノキ

禿げ頭になったユリノキ
サクラ

★月下草舎WebSite
日本人の心の魂に咲く花であります。寅さんの良き理解者であるサクラ。桜吹雪の遠山の金さん。桜にこだわりをもった映像を残した映画監督鈴木清順など。「ああ同期の桜」など人生の岐路に登場することが多い花だと思います。まさに日本文化象徴として咲き誇る姿は圧巻ですね。春の陽光を浴び咲き始めると、厳寒の冬の雪解けと同時に解放され、閉ざされていた毛穴が一気に開き、冬眠していた身体が目覚めます。俳句の世界では花と言うと桜を指します。

 さまざまの事思い出す桜かな 芭蕉
春の山野草

★あるびおんWebSite
好きな花をひとつあげるのは難しいのですが、雪解けと共に咲く春の山野草が好きです。雪が残るのに、岩が暖まり少し溶けたところから咲き始めるツガザクラやエンゴサク。
あるびおんの鬱蒼とした裏の雑木林も、木々の芽吹き前は明るく陽が差し込み、カタクリが次々咲き始めます。そんな春の妖精にいつも元気をもらっています。

エゾノコザクラ

エゾノツガザク

あるびおんに咲くカタクリ
フウロソウ

★風路WebSite
もちろんフウロソウです!山歩きが趣味だった私たち、ペンションを始めるに当たって「名前をどうするか」。いろいろ候補はあったものの、大好きな高山植物の風露草からとった「ふうろ」に決めました。八ヶ岳、南・北アルプスの山々で出会ったフウロ草の可憐な花は私たちにぴったり???小淵沢の風路近くの草原や道端にも咲いていて、出会う度に、自分たちの花という気がしています

飯盛山のフウロソウ

プルメリア

★フィールドWebSite
好きな花は南国育ちの「プルメリア」です。木に咲く白と黄色いかわいいお花です。グアムやハワイなどに行くと見られます。グアムとサイパンの間にあるロタ島というところで結婚式を挙げたのですがその時に参列してくれたお花屋の友人が現地でこのプルメリアを集めてブーケを作ってくれました。

この人にインタビュー

カレル・チャペックを知っていますか? 栗栖茜さん

小淵沢に住むようになって約1年半たちますが、最初はあまりにも夜が静かすぎて(絶対静寂といった感じ)なにかこわい気がしました。ただ、それにも少しずつ慣れて、今ではすっかり小淵沢人です。仕事をリタイアしてかれこれ10年。ちょっと変わったことをしております。
ヨーロッパの真ん中にチェコという、人口一千万人ほどの小さな国があります。あるいは女子体操のチャスラフスカの国といえばわかりやすいかもしれません。その国の作家カレル・チャペック(1890-1938)というひとの作品の翻訳をしているのです。チェコ語というあまりなじみのない言葉からの翻訳です。カレル・チャペックといっても100年近く前の人で、皆さんにはほとんどなじみがないかもしれません。ただ、だれでも知っているロボットという言葉をつくった人といえば、あるいはなるほどと思っていただけるかもしれません。
このカレル・チャペックという作家は、「ロボット」、「サンショウウオ戦争」などといった作品で100年近く前に今の時代を見事に予言し、さらにはこれからの人類を予言しているのですから驚きです。ただ、この作家は、それだけではなくて、「園芸家の十二か月」といった自然をめぐるすてきなエッセー集から「長い長い郵便屋さんのお話」といった童話まで書いています。
この6月5日(火)、第二回になりますが、このカレル・チャペックの作品の朗読会をペンション「たん歩歩」で開きます。興味のある方はききに来てください。

桃の里ウォーク2018

ピンク色に染まる桃源郷を一緒に歩きませんか?いろいろな春の山野草も迎えてくれます。桃の花の下で食べるお花見弁当の味は格別です。
 ●日にち:4月8日(日)
 ●参加費:1200円(お弁当・保険込み)
 ●お問い合わせ&お申込みは各ペンションへ。

八ヶ岳でライブを楽しもう♪

山寺でジャズ♪ 武川のジャズ♪

第五回を迎える大好評の南アルプスの麓の禅寺でのジャズライヴ。昨年に続きジャズヴォーカルの第一人者伊藤君子を迎えて、バックは実力者の強者。西尾健一(トランペット)浜田均(ビヴラホーン)坂井紅介(ベース)リーダー西直樹(ピアノ)橋本学(ドラムス)早稲田大学ニューオルリンズ・ジャズクラブ 
高龍寺本堂(武川町山高2480)
5月20日(日) 開演13時30分 2500円 全席自由200名限定、ネット予約3月1日開始

月下草舎ライヴ情報

●バロックコンサート 第26回「デユオ・リュタン」
朝倉未来良(フラウト・トラベルソ)木村夫美(チェンバロ)
5月20日(日) 開演14時、 チャージ 2500円
●中島明子トリオ「eidos」
北杜市大泉町出身の感性の素晴らしいピアニストでヴォーカリストです。
中島明子(ピアノ・ヴォーカル)
安田幸司(ベース)長谷川ガク(ドラムス)
6月9日(土)開演19時 チャージ 3500円
●大口純一郎クアルテット
ジャズ界をリードする強者によるストレートアヘッドジャズです。
大口純一郎(ピアノ)林栄一(アルトサックス)米木康志(ベース)楠本卓司(ドラムス)
7月10日(火)開演19時 チャージ 4000円
●ワンナイト オンリー サクラ カーニバル
ジャズフルーティスト井上信平とその門下生がお届けする、桜の季節に一夜限りのライブステージ。
井上尚彦(dr)吉岡大典(bs)神村晃司(pf)
4月21日(土)開演19時 チャージ 1000円

杉山亮さんお話会

4月25日(水) 10時 たん歩歩 お問い合わせ 0551-36-3826

カレル・チャペック作品朗読会

朗読・栗栖茜
6月5日(火) 14時 たん歩歩 お問い合わせ 0551-36-3826

おいしいお店紹介

スパゲッテイ処こぱ蔵

近年、古民家を使ったショップ、レストランなど人気有ります。旧甲州街道入口近くに開店したイタリアンです。大皿に5種類の前菜が出てきて、オオ!と思わず感嘆。パスタは四種類から選び、トマトベースの味はしっかりして美味で有りました。
最後は飲物。料金は何と何と、980円。是非、足を運ぶ価値ありです
北杜市白州町白須251 0551-30-9337(火曜休)
サニーサイドカフェ八ヶ岳

レインボーラインを小淵沢から大泉に向かって走ると、石堂の信号機右側にあるのがサニーサイドカフェ八ヶ岳。店内は明るく、緑の季節には広いテラスで楽しむ事も出来ます。
 メニューはカレーやサンドウィッチから北海道直送のお魚定食や丼物などあり、あらゆる年齢層にも満足いただけそうです。季節に応じたデザートも楽しみで、ティータイムの利用良いですね。トロホッケや紅ザケの定食もランチにはお薦め。冬以外は年中無休が嬉しいですね。
北杜市大泉町西井出8240-1758 Tel:0551-45-6822

たんぽぽ食堂

長坂インターの近くにできた食事処。家庭的な定食が数種類。私たちが頂いたのはサバ塩定食とトンカツ定食。お漬物と小鉢もついています。野菜は地元の旬のもの、素材の「出身地」も書かれていました。お惣菜も売っています。17時まで。日曜休
北杜市長坂町大八田3913 Tel:0551-45-6890

編集後記

「おだやかな革命」というドキュメンタリー映画を見ました。7年前の大震災以降、福島、秋田、岐阜、岡山等で太陽・風・水・木など、自然のエネルギーを軸に人と人が繋がっていく映画です。雪解けの春のような印象の映画でした。(風)

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